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3Dデータから木製胸像を製作

3Dデータを用いて、デジタル制御工作機械加工と木彫仏造像法の一つである寄木造を組み合わせて、高さ60cmほどの木製胸像を製作しました。

3Dデータから製作された木製の胸像

今回の3Dデータはお客様からの持ち込み(ZBrushなどのスカルプトソフトウェアで製作されたもの)。


今回の寄木造りは6つのヒノキのブロックから構成されています。


寄木造りの正面と背面のヒノキのブロック

正面用・背面用のヒノキのブロックを貼り合わせてから、内刳りをします。 木材の割れ防止と胸像の軽量化のためです。


木製胸像の背面の加工

胸像の3D加工は3軸のCNCルーターで行います。


木製胸像の正面の加工

そのため、6面を加工するためにワークを6回セットする必要があります。


木製胸像の左面の加工

各方面に対して荒加工と仕上げ加工を行い、方面によっては中間仕上げも行います。


木製胸像の右面の加工

また、口・歯や目など、ディテールが必要な部分に対してはされに追加の細かい仕上げ加工を施します。 全体で50個以上の加工プログラムが必要でした。


手加工の仕上げ

CNCの機械加工が終わってから、手加工の仕上げ作業を行います。 CNCのビットが届かない箇所(耳の裏や鼻の穴など)の加工やサンドペーパー掛けの細かい作業になります。


木製メガネのCNC加工
ケヤキ製のメガネ

胸像のメガネも3DデータからCNCで加工しました。


仕上げはウレタン塗装の半つや消しになります。


タモの木の台座も取り付けます。


ヒノキの胸像の完成です。


このブログ記事に記載しなかった製作の細かい各工程の説明などが下記の製作動画でご覧いただけます。



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