新築のお寺のために手挟(たばさみ)という部材を4つ作りました。
サイズ(加工部)は凡そ、長さ1000mm、高さ600mmです。
モチーフは鳥の羽で、宮大工のお客様が木材に書いたスケッチを元に、パソコンで3Dのモデルを作りました。
この3Dのモデルをプログラムに変換して、CNC機械で木材をある程度まで加工してから、手加工で仕上げを行うという流れになります。
木材をCNC機械に固定します。
機械の刃物を変えて、荒加工と仕上げ加工の2段回で機械加工をします。
片面の加工が終わったら、木材を反対面にひっくり返して、平面や角位置がずれないように調整して、裏面も同じように加工します。
機械加工の後に、全ての面を鑿(のみ)や鉋(かんな)で仕上げます。
通常の鉋で届きにくい面の時は、刃物などを加工して、自作の鉋を使います。
鑿を使った仕上げの様子。
出来上がった手挟み。
社寺建築のギャラリーにはもう少し大きい写真も載せています。