お寺の蟇股の製作
新築のお寺のために蟇股(かえるまた)という部材を作りました。 使用した木材は割れ目の入ったヒノキ材で、サイズは凡そ1200×300×210です。 最初は簡単なスケッチを渡され、そこから新たなイラストを提案し、お客様と蟇股のイメージを固めていきました。モチーフはツバメ2羽とツバメの巣。 2次元のイメージが固まったところで、パソコンで3次元のデータを作り始めました。 今回、製作に初めて取り入れたのはZbrushというソフトウェアです。 Zbrushはデジタルスカルプトアプリケーションと言って、パソコン上で粘土のようなものを加工して、3Dのデジタル彫刻が出来るものです。 通常のCADソフトより自由度が高くて、有機的・生物的な形に向いています。反面、細かいサイズの指定は難しいです。 Zbrushはキャラクターなどを作るために映像やゲーム業界で良く使わていれるようですが、その3Dデータを適切なファイル形式に書き出して、他のソフトで処理すれば、3DプリンターやCNC機械を動かすことも出来るので、木材のデジタル彫刻が出来るわけです。 というわけで、ツバメの3D